この仮初めのブーム?が過ぎた後の講師陣の身の振り方も気になります [リーザ日記]
皆様、どうも今晩は。
今宵は私、リーザ=F=グレイスの日記とさせていただきます。
いつもの通り…とはいえ、最近はそうでないことが多かったですが(苦笑)、
あまり愉快な類の内容ではございません故、
ご了承いただける方のみ、「続きを読む」以降をご覧くださいませ。
今回取り上げるのは、こちらのニュース。
今春から中学教育にて必修となるダンスのうち、
「ヒップホップ」を選択する学校が多い、という話題なのですが…
先ず、ダンスを教える、ということ自体は否定しません。
リズム感覚や創造性を育てることにつながる(かもしれません)でしょうし、
一部の生徒には、普通の体育よりはハードルが低くなる可能性があります。
しかし、学校ごとに選択して必修、というのはどうなのでしょうか。
通常の体育でもそうですが、やはり得手不得手というものがありますし、
そもそも内向的で人前で踊ることが苦痛な生徒もいるでしょう。
ましてや、ヒップホップともなれば、創作ダンスやフォークダンス以上に
好き嫌いが激しくなるのではないでしょうか。
近年、子供の体力低下が取り沙汰されており、
子供に受け入れられやすい形で体育を強化する、という狙いがあるのかもしれませんが、
前述したとおり、正直なところネガティブな側面しか見えません。
合わせて格技も必修となるらしいですが、同じコマでダンスや球技も含めた選択必修とした方が
どちらかというと目的にかなうように思われます。
また、通常の体育の授業と違い、専門の教師を増員する必要があるのはほぼ間違いないですし、
それにつれて、国内のダンス講師が絶対的に足りなくなるのは自明です。
通常の音楽教師であってももちろんそうでしょうが、さらにダンスともなると
指導者レベルの人材は一朝一夕には養成できません故、
今春から、などと決めた文科省は、本当に実態を把握しているのか、正気を疑います。
あと、ダンスとは直接関係がないこと、かつ不勉強を承知で申し上げますが、
確かに近年の児童は体力が落ちている、という指摘もありますが、
同時に、「ゆとり教育」の弊害(というよりは実害)として、
特に理数系の学力の低下も指摘されています。
日本は技術立国の道しかありません故、体育の充実よりは
むしろこういった理数系科目の充実の方を優先した方が良いように思えます。
ダンスや格技が通常の体育のコマに含まれているのであればよいですが、
新規にコマをとっての指導となるのであれば、
むしろ学力低下につながるのではないかという心配も出てきます。
まあ、平たく申し上げると、時期早々、見切り発車の印象をぬぐえません。
一度失敗しての教育改革ですし、また今回の事案を見直すにも一定の期間が必要、
ということを考えると、スピード感を持ちつつも、もっと慎重・確実を期すべきではないでしょうか。
さて、今宵はここまでとさせていただきたいと存じます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは皆様、お休みなさいませ。
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