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こういう改革は、言い出したものが先に実践すべきだと思いますよ [リーザ日記]

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皆様、どうもご無沙汰しております。
最近は、多少エディス義姉様の忙しさが落ち着いてまいりました故、
今宵は私、リーザ・F・グレイスの日記とさせていただきます。

…久々で申し訳ございませんが、今回の話題は不愉快な類のものですので
ご了承いただける方のみ、「続きを読む」以降をご覧くださいませ。



今回取り上げるのは、こちらのニュースです。
「解雇しやすい特区」というものを作り、雇用に対する自由度を高める社会実験をする、
ということなのでしょうが…成程、この為にワタミが必要だった、ということでしょうか。
365日24時間労働を強制するブラック企業経営者であるワタミは、
確かに適任と言えるでしょう。

現在、日本はサラリーマンに対する保護が(それなりに)手厚く、
同時に人件費もかなり高いのは事実です。
成長著しく、人件費も安いアジア諸国とこれから張り合っていくためには、
確かにこういった現状を変えていく必要はあるでしょう。
その考え方自体は間違いだとは思いません。
今後、TPPで関税障壁が取り払われれば、
これらの国との価格競争はかなり厳しいものとなるからです。
ただ、このニュースであるような「労働時間の枠組みを撤廃し」「残業代ゼロ」にした挙句に
「解雇は自由」といった、それこそワタミのやり方をそのまま取り入れたりすれば、
それは逆に日本の労働が崩壊することになります。
実際、こういった飲食業や電気量販店(ヤマダ電気等)といった、
いわゆるブラック系で知られる企業の離職率は非常に高く、
離職者を見越して大量雇用しているというのが実情でしょう。
また、ある程度安定した収入がない中で、自動車や一戸建ての家など
長期的なローンが前提のものは買えません…というか、そもそもローンが組めないと思います。
外資系の企業では、確かに残業や退職金はない、といった雇用方式がありますが、
その分、月々の手当の中に直接、それ以上の金額を含めています。
つまり、毎月の給料にボーナスや退職金が先払いで入っているので問題ないのです。
さらに、雇用者と被雇用者の立場は対等で、自分の成果に対しての正当な報酬を求めることもできます。
今回の記事では、そこまできちんと考慮した枠組みを作るかまでは読み取れませんが…
恐らくワタミなどを招いているところを見ると、寧ろ人件費が上がる可能性すらある
外資系の仕組みではなく、低賃金で労働者を使いつぶすブラック企業の仕組みである
可能性が高いと思われます。

もし、政府が本気でこの方向性で進めるつもりであるならば、
特区など設けず、まずは議員報酬と公務員の給与で試すべきです。
これを公務員が拒むのであれば、民間ではそれ以上に反発がある、と認識すべきです。
改革すべき、という点では同意しますが、その手段が間違っていると思います。

さて、今宵はこのあたりにしておこうと思います。
あまり愉快でない類の話題に最後までお付き合いいただき、有難うございました。
それでは皆様、お休みなさいませ。


2013-09-23 02:15  nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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外圧

IMFネバタレポートによると
① 公務員の総数の30%カット、及び給料30%のカット、ボーナス全てカット

② 公務員の退職金は100%すべてカット

③ 年金は一律30%カット、

④ 国債の利払いは、5~10年間停止

⑤ 消費税を20%に引き上げ

⑥ 所得税の課税最低限を年収100万円まで引き下げ

⑦ 資産税を導入して不動産には公示価格の5%を課税、債権・社債については5~15%の課税、株式は取得金額の1%を 課税。

⑧ 預金は一律1000万以上のペイオフを実施し、第2段階として預金額を30%~40%財産税として没収する。
だいぶ前から勧告されています。
by 外圧 (2013-09-23 05:37) 

エディス=エベール

>外圧さん
コメントありがとうございます。
日本が財政破綻してIMFから援助を得た場合はこうなる、という内容ですよね。
不勉強で、ここまで明確に勧告されてるのは知りませんでしたが、
ここを目指しての施策なんでしょうかね?

ただ、この特区の内容のままいくと、アメリカのリーマンショックと同じような方向に行くような気がしますね…
放置していてもいい方向には行かないと思うので、難しいですけど。
by エディス=エベール (2013-09-24 01:39) 

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