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この判決を受けて、犯行を思いとどまる未成年が一人でもいますことを切に願います [リーザ日記]

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皆様、どうもこんばんは。
今宵は私、リーザ=F=グレイスの日記とさせていただきます。
おおよそ、皆様の予想されている件を取り上げますが、
少々切り口を変え、さほど不快にならない内容となるつもりですので、
宜しければこのまま、最後までお付き合いくださいませ。

今回取り上げるのは、過去にも何度か取り上げた、光市の母子殺人事件にて
死刑が確定した、というニュースです。
…もう、以前に取り上げてから5年近くが経過するのですね。
13年に渡り続いた裁判も漸く終わり、良くも悪くも一段落がついた、ということになります。
※これでもなお、法務大臣によっては死刑執行されないこともあるのですが…
この判決についてもいろいろと考えることもあるのですが、
今宵は敢えてそちらには触れず、裁判上何度も争点に挙がった、
被告の事件当時の年齢について考えてみたいと思います。

現在の少年法は、少年は成人よりも更生の可能性が高いと捉え、
18歳未満の死刑を無期懲役に、無期懲役を有期刑へと軽減するもので、
今回の被告は、事件当時18歳と1か月でしたが、
弁護士曰く「精神的に未成熟(18歳未満)であった」ということで
死刑の回避を求めていました。
そもそも、18歳の誕生日を境に大きく刑罰の内容が変わる、というのも不自然な話で、
私自身もそうですが、「今日から18歳なのだからもっとしっかりしよう」と決心する
程度の自覚は芽生えるかもしれませんが、
その日に突然精神的・肉体的に成熟を遂げるわけではありません。
むしろ、16歳でもっとしっかりしている人もいれば、
30歳になっても道端にゴミを投げ捨てるような輩もいます。
明確な境目もなく、また、人によってそのラインは異なるわけですが、
社会システム(男性が婚姻可能となる、高校を卒業する、今後選挙権を付与される…等)上
慣例的に成人とみなされるわけです。
※1億数千万人に対し、一人一人のボーダーを確認などナンセンスですので…

弁護士団の主張である「精神的に未成熟」であることが本当に証明できるのであれば、
被告は対外的に精神的に成熟したことを明確に確認できるまで
婚姻や選挙権はもちろんや飲酒・喫煙(依存性があるので、精神的未成熟者にはNGかと)、
国家試験も資格を与えるべきではありません。
当然、国民としての義務も権利も与えるべきではありません。
小学生・中学生並みの精神成熟度に勤労・納税の義務は厳しいですし、
当然国政にかかわる権利(選挙権・被選挙権)も
社会人としての義務とのトレードオフですので、当然与えるべきではありません。
被告は刑事裁判に臨むことで、図らずも精神鑑定を受けることができましたが
ほとんどの日本人はそういうわけにもいかず、結果、
指針として18歳を境とすると決まっているわけです。
弁護団は、この(精神的成熟から見た)年齢を、死刑回避の理由の一つとしていましたが、
それはともすれば、被告が死刑を回避したのちの人生において
多大なマイナスとなりうる主張だったわけです。
結果的に死刑は回避できませんでしたが、
それを承知の上で主張したのだとすれば、


余程この被告は救いようのない状況であったに違いありません。

この事件は、今後発生するであろう少年犯罪事件の判決において、
被告の年齢についてはもちろん、判例としていろいろな面で影響を与えることになるでしょう。
それに加え、少年法の在り方を含め、いろいろな論議のきっかけともなっています。
犠牲となった母子、被害者遺族、被告らで、この事件で幸せになった者は誰一人として
いませんが、この点において唯一、救いになったといえるかもしれません。

さて、時間も遅くなりましたので、今宵はここまでとさせていただきたいと思います。
今回も、長文に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは皆様、おやすみなさいませ。


2012-02-22 03:31  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

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